東日本実業団駅伝(3日)で6位になり、本格始動初年度ながらニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝、来年1月1日)の初出場を決めたM&Aベストパートナーズ(MABP)の神野大地選手兼監督(32)が9日、世田谷246ハーフマラソンの会場で、青学大時代の恩師、原晋監督(58)に祝福された上で、ゲキを飛ばされた。

 レース終了後、青学大チームがストレッチを行っていたエリアに神野選手兼監督が出向き、原監督に「おかげさまでニューイヤー駅伝の出場が決まりました」と丁重にあいさつした。

原監督はニヤリと笑い「よく頑張ったな。おめでとう」と祝福した。

 神野選手兼監督は東日本実業団駅伝の直後、約2か月後のニューイヤー駅伝の目標を「来年の自分たちの出場枠を考えると30番以内」と話した。自身は6月にジストニア(神経系の障害による筋収縮にかかわる運動障害など疾患)の手術を受けたことを公表し、現在も十分な練習を積めていないため、ニューイヤー駅伝でも監督業に徹する。

 青学大時代には箱根駅伝5区で活躍し「3代目・山の神」と呼ばれたが、今では同じ「監督」になった教え子に対し、原監督は「ニューイヤー駅伝出場でホッとするな。今の実業団なら、もっと上に行けるぞ」と激励。神野選手兼監督は、神妙な表情で聞き入っていた。

編集部おすすめ