◆第63回アルゼンチン共和国杯・G2(11月9日、東京競馬場・芝2500メートル、良)

 伝統のハンデ重賞に18頭が出走し、9番人気之ミステリーウェイ(セン7歳、栗東・小林真也厩舎、父ジャスタウェイ)が逃げ切って重賞初挑戦Vを決めた。5年目の松本大輝騎手=栗東=は5度目の重賞挑戦で、うれしい重賞初勝利となった。

176センチの高身長ジョッキーが初コンビの前走(丹頂S1着)同様、果敢に先手を奪って、最後まで粘り抜いた。勝ちタイムは2分30秒2。

 1番人気のスティンガーグラス(クリストフ・ルメール騎手)が2着。3番人気のディマイザキッド(岩田望来騎手)はゴール前で伸びてきたが3着だった。

 4番人気でハンデ58キロのボルドグフーシュ(牡6歳、栗東・宮本博厩舎、父スクリーンヒーロー)は、好位から進めるも最後の直線で伸びを欠いて11着に敗れた。

 横山武史騎手(ボルドグフーシュ=11着)「調教から乗せてもらって、渋いのは分かっていました。スタート次第のプランで出ないなら後ろからと思っていたけど、今日は自然に出てくれました。無理することなくポジションを取れましたね。ペースが遅くて残られてしまい、この馬自身もラスト50メートルで一気に疲れてしまいました。ただ、この違う形の競馬が今後のきっかけになればいいですね」

 アレクシ・プーシャン騎手(ローシャムパーク=12着)「追い切りに乗っていましたが、思ったよりも引っかからず、こういったポジションで折り合って運ぶことができました。最後は休み明けか距離が100メートルくらい長かったぶんかもしれませんが、この後は良くなると思います」

 原優介騎手(ハギノアルデバラン=13着)「2回ハミをかむシチュエーションがあり、そこで消耗するところはあったんですが、52キロだったのでそこは補うことができました。ただ、向こう正面でもっとルメールさん(スティンガーグラス)の後ろに詰めていくべきでした」

 北村宏司騎手(サスツルギ=14着)「以前に乗せてもらった時と比べると、まだ途中ではありますが、ハミ受けが改善されつつありました。

そのぶん促してしっかりと運べたし、ごちゃつかずに運べたのはよかった。もう少しペースが流れてくれたら本当はよかったのですけど、体力があるぶん、最後まで大きく離されずに走ることができました。徐々にいいリズムを取り戻してくれたらと思います」

 藤岡佑介騎手(ワイドエンペラー=15着)「枠なりにしまいにかける形で運びました。最後はしっかりと伸びているんですけど、今日は相手も強かったですしね」

 石橋脩騎手(メイショウブレゲ=16着)「前回に乗せてもらった時は前に行かせたんですが、今日ははまるか、はまらないか、という形で競馬をしました。結果に関しては仕方ないが、最後まで気持ちが切れなかったので、こういった形の方がいいと思います」

 池添謙一騎手(ショウナンアデイブ=17着)「いい位置で競馬ができました。4コーナーを回ってくる時もいい感じだったんですが、最後は馬がやめてしまっているような感じですね。バテているというよりは、馬がやめているような感じです。ちょっとこのところメリハリのない競馬で最後は下がっていってしまっているし、今日もそんな感じになってしまいました」

 菅原明良騎手(ギャラクシーナイト=18着)「すごく真面目に走ってくれました。そのぶん、1800~2000メートルぐらいが合っているのかなと思います」

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