日本テレビ水卜麻美アナウンサーが11日、総合司会を務める同局系朝の情報番組「ZIP!」(月~金、午前5時50分)に生出演し、消化管からの出血のため8日に急死した日本テレビの菅谷大介アナウンサー(享年53)を悼んだ。

 「あの…」と切り出した水卜アナは5秒ほど言葉に詰まり、「数日前に、当たり前のようにいつも通り菅谷さんがアナウンス部にいて、いつも通り『おはようございます』って言って。

『ZIP!の街録おもしろかったね』なんて声をかけられて。ごめんなさい、絶対泣かないと思ってたのに」と涙で目を潤ませた。

 「その時は確か、私が休みの日にしてたしょうもない旅行の話とかを、菅谷さんがすごく聞き上手なので『うんうん、よかったね』って聞いてくれてたのをよく覚えてて。それが最後になるなんて思ってなかったので、何でまたくだらない話しちゃったんだろうな、なんて思ったんですけど」と回顧。

 菅谷アナについて「ZIP!に戻ることも心から楽しみにしていた」といい、「私は新人のころから色々と番組でご一緒する機会があって。優しく指導はしてくれるんですけど、私がめちゃくちゃやっても『いいよいいよ、おもしろいからそのままでいいよ』ってずっと言ってくれてた先輩でした」と人柄を振り返った。

 さらに「管理職だったので、私がダメな社員で色々提出物を出さなかったりとかしても、そういう時に必ず大事になる前にこっそり連絡をくれて『水卜、大丈夫?』みたいな」と明かし、「『もし忙しかったら、俺代わりにやっておこうか?』とか言って。『先輩にそんなこと頼めませんよ』なんて言って。でも実際、何回か甘えてやってもらったりしてたんですけど、事務的な連絡でも絶対冷たいメールじゃなくて、いつも一言『今日やってたあれ、面白かったね』とか、『最近遅いけど体調大丈夫?』とか温かい言葉を添えてくれる先輩でした」と明かした。

 「いつもほめてくれて、謙虚な人で、私後輩なんですけど『水卜のこと尊敬してる。僕も頑張る』っていつも言ってくれて。後輩みんな言われてると思うんですけど、ZIP!に出たときも、いつもやったあとに『僕大丈夫だったかな。

おもしろかったかな?できてたかな』って確認する人で」とも明かし、「先輩にそんなえらそうなこと言えないですよって言うんだけど、『最高でした』ってほめると『え、そうかな』って言って、めちゃくちゃうれしそうだったのが、なんておちゃめでかわいい人なんだろうなって思ってました」と語った。

 「すごく寂しいんですけど、体調崩してから特に後輩についても『体調気をつけて』ってずっと言ってたんで、今見てくださっているみなさんも、今回のこのニュースを見て体に気をつけてもらえたら、菅谷先輩はものすごく喜ぶと思うので、一つのきっかけになればいいなと思います」と話し、「菅谷アナウンサーにゆっくり休んでもらいたいと思います」と呼びかけた。

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