大相撲九州場所3日目(11日、福岡国際センター)

 モンゴル出身のバトツェツェゲ・オチルサイハン(伊勢ケ浜)が「旭富士」のしこ名で前相撲に臨み、初土俵を踏んだ。同じくモンゴル出身で197センチの長身を誇る天昇山(玉ノ井)を危なげなく寄り切り、白星デビューを飾った。

 旭富士は2018年に来日し、神奈川・旭丘高を卒業後の21年春に伊勢ケ浜部屋に入門した。原則1部屋1人の外国出身力士枠の兼ね合いでデビューまで約4年半を要したが、稽古場で関取衆をしのぐ強さを見せており“史上最強の研修生”と注目されていた。

 しこ名は入門時の師匠で、第63代横綱・旭富士の先代・伊勢ケ浜親方(現宮城野親方)から継承した。異例の期待を受けて初土俵を踏んだ。

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