阪神・近本光司外野手(31)が11日、今季取得した国内FA権を行使せず残留することを表明した。片岡、鳥谷、大山に肩を並べる球団最長の5年契約で、総額25億円(推定)は同20億円だった鳥谷を上回るもよう。
この日がFA権申請の締切最終日。甲子園で午前10時ごろにスタートした球団との最終交渉は昼休憩を挟み、異例のロングランだった。球団では96年の藤田平監督解任の際の深夜会談を超える10時間交渉の末、リミットまで約4時間となったところで決断。「立ったり、座ったり、ストレッチしながら。僕の野球人生の中でとても大事な1日だった」。フロントとはグラウンド外のことも意見交換。日本シリーズ終了後の12日間を「本当に悩んだ。長かった」と率直に振り返った。
18年ドラフト1位で入団。今季は140試合に出場し打率2割7分9厘、3本塁打、34打点、32盗塁をマークし、新人から7年連続タイトルとなる最多盗塁を獲得した。
◇阪神・藤田平監督の籠城 藤田監督は1996年9月12日に甲子園球場内の球団事務所で三好社長から解任を通告された。だが契約年数に齟齬(そご)があり、久万オーナーとの面会を直談判して“籠城”。午後5時から始まった話し合いは、午前2時半まで続き、9時間半に及ぶロングラン交渉となった。近隣の喫茶店の店主が深夜に報道陣におにぎりの販売を始めるほどの騒動。翌13日昼に話し合いを再開し、約30分で解任を受諾した。










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