オリオールズのエライアスGMが12日(日本時間13日)、米国ネバダ州ラスベガスで開催中のGM会議で、オ軍からFAとなっている菅野智之投手(36)について、再契約の意向があることを明かした。同GMは「彼はここメジャーで通用することを証明したと思うし、彼と再び話をすることを楽しみにしている。

我々は彼との交渉のアポイントを得たいと願っている」と前向きな姿勢を示した。

 菅野はメジャー1年目の今季30試合に登板し、10勝10敗、防御率4・64。1年契約だったため、ワールドシリーズ終了後の2日(同3日)にFAとなった。シーズン終了後、エライアスGMは、通訳を交えて菅野と話し合い、「彼が素晴らしいシーズンを送ったこと、チームを助けてくれたこと、真のプロフェッショナルであるか私の感謝の気持ちを伝えて、握手した」と、振り返った。

 「我々は、彼を通して素晴らしい経験をし、逆に彼も我々を通じて素晴らしい経験をしたと思う。シーズン通じて健康体で160イニングに近い登板回数(157回)を投げた。彼のおかげで多くの試合に勝てたし、メジャーでも最もタフな地区でも、適応に成功した」

 先月菅野は36歳となったが、「彼のスタイルをみていると、彼は年齢を経験という利点に変えているようだ。彼は年齢は、彼を円熟した投手にしていると思う」と、問題とはみていない。また、シーズン終盤に増えた被本塁打数についても「ホームラン数は全体的に増えており、最近の攻撃スタイルでもある。同時に、本塁打を減らす工夫は出来るはず。メジャーで経験を積めば、そこは良くなっていくと思う」と、伸びしろをみている。

 「我々は今季、捕手陣が相次ぐ怪我で離脱し、菅野も何人もの捕手とコンビを組まなければならなかった。

菅野は苦悩する様子をみせず、どの捕手とでも、いいコミュニケーションを図ってくれた。それでも、来年はラッチマンが健康体で開幕から正捕手を務め、若いバサロが控えという形がみえている。そこは、投手陣全般にとってプラスとなるはず」と同GMは、「スガッチマン」のコンビ結成2シーズン目にも期待している。

 「我々は代理人と連絡を取り合い、(先発陣の)市場がどう動いていくか注目していく」と、再契約に前向きな姿勢をみせた。

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