巨人は14日、日本ハムから自由契約となった北浦竜次投手を支配下契約で、ソフトバンクを戦力外となった板東湧梧投手を育成契約で獲得することを発表し、東京・大手町の球団事務所で入団会見を行った。ともに推定年俸1300万円。
今季育成としてプレーした大型左腕の北浦は、背番号56に決まり「ありがたい話をいただいたので、来年は死に物狂いでやっていきたい。とにかくチームの力に」と決意表明。「小さい頃からテレビの前で見ていた、強いイメージがある球団。すごくうれしい。早く野球がしたいです」と覚悟を口にした。
1軍経験豊富で今季のウエスタン・リーグ最優秀防御率右腕の板東は、背番号050からの再出発で「野球人生が終わったようなものだと思っているので。ラストチャンスをいただいた。一日でも早く支配下登録されるように頑張り、先発ローテーションに入ってリーグ優勝、日本一に貢献できるように」と思いを語った。ソフトバンク時代に飛躍のきっかけを与えてくれた久保康生巡回投手コーチとも再タッグを組むことになり「ホークス時代も久保さんのおかげで1軍に上がれたというか…。また指導していただけるのは、本当にうれしく思います。自分自身が(再び)良くなるきっかけになりそう」と言及し、戦力になることを誓った。
チームにとっては今オフの補強第1弾。
北浦は昨年まで支配下選手として1軍で通算3勝を挙げ、8年目の今季は2軍で21登板し防御率2・89。主にリリーフで登板したが、シーズン終盤は先発に挑戦。10月のみやざきフェニックス・リーグでは3登板で計10イニング無失点、1四球11奪三振とアピールしていた。150キロ前後の力強い速球が魅力だ。
板東は21年にリリーフとして自己最多44登板で防御率2・52をマーク。1軍では19度の先発も含め、通算114登板しているがソフトバンク投手陣の層が厚く、昨年、今年と2年連続1軍登板なしに終わっていた。それでも今季は2軍で主に先発調整し、21登板(15先発)9勝2敗、108回2/3、防御率2・48で最優秀防御率、勝率1位。戦力外通告を受けたが、体調面に問題はなく、鋭く曲がるカットボールなど多彩な球種を器用に操る投球術は健在だ。
今季の巨人は山崎が11勝したが、戸郷が8勝(救援で1勝)、赤星が6勝、井上が4勝、田中将が3勝、横川が2勝で先発ローテを固定できなかった。ドラフト1位で鷺宮製作所の左腕・竹丸和幸を指名したが、今季6勝のグリフィンは退団してメジャー復帰の可能性が高く、先発整備が重要課題になっている。
◆北浦 竜次(きたうら・りゅうじ)2000年1月12日、栃木・那須塩原市出身。
◆板東 湧梧(ばんどう・ゆうご)1995年12月27日、徳島県生まれ。29歳。鳴門高で2年春から4季連続甲子園出場。JR東日本を経て18年ドラフト4位でソフトバンク入団。1軍では通算114登板で10勝11敗1セーブ、防御率2・91。182センチ、78キロ。










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