11月15日の東京6R・2歳新馬(牝馬限定、芝1600メートル=14頭立て)は、3番人気のマスターソアラ(牝、美浦・蛯名正義厩舎、父シスキン)が、直線で鋭く差し切ってデビュー戦を白星で飾った。17年の中日新聞杯を制したメートルダールを伯父に持つ血統。

勝ち時計は1分34秒8(良)。

 五分のスタートを決めて、道中は9番手にじっくり構えた。直線ではスムーズに外へ持ち出し、ゴーサインを出すとグングンと加速して、上がり3ハロン最速32秒8の切れ味を発揮。最後は先に抜け出していた2着のシニャンガを首差とらえた。

 この勝利でJRA年間100勝を達成した横山武史騎手は「調教の時からすごい素質があるなと期待していたんですが、体は正直まだまだの馬で、気性だけは必要以上にテンションが上がりすぎてしまうところがあるので、そこの気持ちと体のバランスが難しい課題と思っていました。それでも新馬戦で、すごく馬も落ち着いていましたし、道中もリラックス走れていて、しまいはあの脚ですから大したもんだなと思います」と、素質の高さを評価した。

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