94歳の俳優・大村崑が15日、大阪市住之江区の昆布専門店「舞昆のこうはら」かがや店で「昆布の日」イベントに登壇。ドジャース・大谷翔平投手のユニホームを身につけた“大村崑平”としてトークを展開したが、6日前の9日に人生初めてという骨折をしたことを明かした。

 府内の「高級老人ホーム」でくつろいでいたところ、メールで日課のジム通いの予定が繰り上がったことを知ったという大村。慌てて着替えて表に出たところ、あいにくの雨もあって歩道の段差で足を滑らせ「けつまずいて、ひっくり返った」という。通りがかりの女性に助けてもらい、なぜかそのままジムに行き、トレーニングを行ったという。だが帰宅後に患部に強い痛みが走り、翌10日に病院で診察を受けたところ、左あばら骨2か所にひびが入っていた。

 ユニホームの下はコルセット。痛み止めも効かないようで「骨折ってこんなエラいもんやとビックリしてます」と苦笑いを浮かべた。この日、大谷コスプレで投球し、球速のキロ数がそのまま「舞昆のこうはら」の人気商品の割引率となるキャンペーンを盛り上げる予定だったが、それも不可能。「100キロ出して、100%引きにする」という意気込みもむなしく、急きょ大谷のレギュラーシーズン本塁打数と同じ「55%オフ」となった。その代わりにスクワットなどの健康法を、駆けつけたファンに披露した。

 1歳下の俳優・仲代達矢さんが8日に肺炎のため92歳で亡くなった。「あの人の芝居が好きだった。(仲代さんが主宰した)『無名塾』の反対で『有名塾』いうのを丹波に作ってね。

いつか話ができたらと思ってたけど、先に逝っちゃった」。ともに後進の育成に力を注いだ俳優同士。尊敬する“戦友”を悼んだ。

 この日は「おやっさん」と慕う森繁久彌さんから譲り受けたメガネをかけ、渥美清さんから受け継いだお守りを携えて登壇。「108歳まで生きます!」と宣言してファンを沸かせていた。

編集部おすすめ