◆第60回デイリー杯2歳S・G2(11月15日、京都・芝1600メートル、良)

 2023年ジャンタルマンタルを始め18年アドマイヤマーズ、21年セリフォスなど、勝ち馬に後のG1優勝馬が名を連ねる伝統の2歳重賞は8頭立てで争われ、7番人気で武豊騎手が騎乗したアイガーリー(牡、栗東・秋山真一郎厩舎、父モズアスコット)は3着だった。直線を向く際は先頭をうかがう勢い。

ゴール前でも力強く伸び、馬券圏内を確保した。

 武豊騎手は、2019年レッドベルジュール以来などデイリー杯2歳Sで6勝。自身の持つ同レース最多勝更新はならなかったが、8頭立てで7番人気馬を馬券圏内に持ってきた。

 勝ったのは坂井瑠星騎手が騎乗した1番人気のアドマイヤクワッズ(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎、父リアルスティール)で、勝ちタイムは2歳コースレコードの1分33秒1。頭差の2着が2番人気のカヴァレリッツォ(クリスチャン・デムーロ騎手)だった。

 武豊騎手(アイガーリー=3着)「2戦目で上手に競馬をしてくれました。馬場のいいところを選んだけど、上位2頭が強かったですね。時計はだいぶん詰めたし、いいレースができたと思います」

<武豊騎手のデイリー杯勝利>

1989年 ヤマニングローバル

1996年 シーキングザパール

1998年 エイシンキャメロン

2006年 オースミダイドウ

2015年 エアスピネル

2019年 レッドベルジュール

 高杉吏麒騎手(エイシンディード=4着)「道中力んでいました。距離はもう少し短い方がいいと思います」

 岩田望来騎手(マイケルバローズ=5着)「いい競馬をしています。レコードが出るような馬場で頑張ってくれました。1ハロンくらいなら距離が延びてもいい。この馬が気持ち良く走れる距離がいいと思います」

西村淳也騎手(グッドピース=6着)「前に壁が作れなかったですね。

いい馬ですので、また頑張ります」

 杉原誠人騎手(ガリレア=7着)「楽にいいところに付けられたし、道中の折り合いもついた。ただ、壁がなかったせいか脚がたまり切らなかった。それにしても負けすぎ。これからの成長に期待したい」

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