◆第60回デイリー杯2歳S・G2(11月15日、京都・芝1600メートル、良)

 2023年ジャンタルマンタルを始め18年アドマイヤマーズ、21年セリフォスなど、勝ち馬に後のG1優勝馬が名を連ねる伝統の2歳重賞は8頭立てで争われ、2番人気でクリスチャン・デムーロ騎手が騎乗したカヴァレリッツォ(牡2歳、栗東・吉岡辰弥厩舎、父サートゥルナーリア)は2着に敗れた。ゴール前では、アドマイヤクワッズとの壮絶な一騎打ちとなったが、頭差及ばなかった。

 叔父に2020年の報知杯弥生賞ディープインパクト記念を制した覇者のサトノフラッグ。2020年の阪神JF、21年の桜花賞で2着のサトノレイナスがいる血統馬。

 8月の中京新馬は、ラスト3ハロンが12秒0―11秒5―11秒1の加速ラップだったが、4角6番手から抜け出して、5馬身差で勝利する圧巻の内容から、重賞初挑戦のこのレースでも、高い支持を得ていた。

 勝ったのは坂井瑠星騎手が騎乗した1番人気のアドマイヤクワッズ(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎、父リアルスティール)で、勝ちタイムは2歳コースレコードの1分33秒1。3着は7番人気のアイガーリー(武豊騎手)だった。

 クリスチャン・デムーロ騎手(カヴァレリッツォ=2着)「内に入れて壁を作って競馬をしました。直線はいい脚だったけど、並んでから外に逃げるところがありました。もう少し精神的な成長が必要ですね」

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