◆上尾シティハーフマラソン(15日、埼玉・上尾運動公園陸上競技場発着=21・0975キロ=報知新聞社後援)

 例年、箱根駅伝に出場する各校が新春の大一番に向けた「登竜門」として参加する大学男子の部では、国学院大の青木瑠郁(るい、4年)が1時間0分45秒の日本人学生歴代10位の好タイムで優勝。1時間0分48秒の2位に駒大の桑田駿介(2年)、1時間1分18秒の3位に東洋大の西村真周(4年)、1時間1分21秒の4位に帝京大の原悠太(3年)が続いた。

今年は上尾運動公園陸上競技場が改修工事中のため、例年とは一部異なるコースで開催。ほぼ無風、気温10度の絶好のコンディションだった。

 積極的なレースで4位に食い込んだ帝京大の原は、「2番以内に入りたかったですが、まだ少し実力が足りなかった」と悔しさをにじませたが、6位だった全日本大学駅伝から約2週間後のレースで確実に力を発揮。「少し足に疲労がありましたが、うまく調整できた。1、2年生の頃に比べたらだいぶ良い走りになってきている」と充実の表情だった。

 前日の日体大長距離競技会では、同期の楠岡由浩(3年)が今季日本人学生最高の27分52秒09で日本人トップの6位と好走した。昨年、山中博生(現大阪ガス)がマークした28分4秒54の帝京大記録を更新し、日本人学生歴代でも22位の好タイム。寮でチームメイトと見ていたという原は「寮内がすごく盛り上がっていて、これに負けないくらい自分も頑張らないと、と思った」と奮起。「2位以内に入れれば一番良かったですが、なんとか4位。自分も、帝京大を波に乗せられるところまでは来たかなと思います」と胸を張った。

 今季は出雲駅伝4区5位、全日本大学駅伝3区8位と堅実な走りを見せている。来年の第102回箱根駅伝“5強”崩しへ「勝負はここからだと思う。

しっかりとここから全員で、状態を上げていきたい」と“世界一諦めの悪いチーム”は分厚い選手層で、虎視眈々(こしたんたん)と上位をうかがう。

 大学男子の部上位選手は以下の通り。

<1>青木瑠郁(国学院大4年)1時間0分45秒

<2>桑田駿介(駒大2年)   1時間0分48秒

<3>西村真周(東洋大4年) 1時間1分18秒

<4>原 悠太(帝京大3年)1時間1分21秒

<5>菅谷希弥(駒大2年)  1時間1分24秒

<6>野田顕臣(国学院大1年)1時間1分29秒=U20日本記録

<7>嘉数純平(国学院大4)1時間1分30秒

<8>白川陽大(中大4年)  1時間1分34秒

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