◆センダイガールズ「橋本千紘10周年記念大会『KAIBUTSU A DECADE』」(16日、後楽園ホール)

 センダイガールズは16日、後楽園ホールで「橋本千紘10周年記念大会『KAIBUTSU A DECADE』」を開催した。

 立ち見席まで満員となった超満員札止めの沸騰大会。

メインイベントでワールドシングル王者の橋本千紘が“太陽神”Sareeeと3度目の防衛戦で激突した。

 橋本がSareeeを指名した一戦は、当初、シングルマッチだったが11・10「Sareee―ISM~Chapter9~」新宿FACE大会のメインでタッグ対決した橋本がベルトをかけることを明言。Sareeeも受けて立ち急きょ、タイトル戦となった。

 序盤は、橋本のレスリング仕込みのテクニックでSareeeを追い込んだが、エルボー、顔面へのドロプキックで挑戦者が形勢を逆転。場外戦でもSareeeが圧倒したが王者はラリアット、サイドスープレックスなどで抵抗した。

 会場がヒートアップした激闘。最後は、Sareeeの裏投げ3連発、リストクラッチ式裏投げを驚異的な粘りで返すと、必殺のオブライトで橋本がピンフォールを奪いベルトを死守した。

 マイクを持った橋本は「お前に勝って上から目線でモノを言ってやろうと思ったけど、まだまだ言うつもりはない。だってお前は強いから」とSareeeをたたえ、10周年記念試合はSareeeとの闘いが一択だったことを明かし「この先ももっともっと強さを高めあって、女子プロレス…スターダムに負けないぐらい私が」と最強対決に闘志を表し「ずっとライバルだと思っているので、また、お願いします」と再戦を誓った。

 敗れたSareeeは「どんなときもお前に負けないように日々、頑張っているんだよ」と唇をかみしめ昨年1月以来となる一騎打ちに「この一年間いろんなことあって、お前と最後のシングルやってからいろんなこと乗り越えてきた。なのに、こうやって負けて本当に本当に悔しいよ」と吐露し「でもな…10周年おめでとう」と祝福するとホールは大きな拍手に包まれた。

 バックステージでSareeeは「めちゃくちゃ悔しいです。

相手に選んでもらえて、ここ絶対に負けられないなって思ったんです。そこで負けて死にものぐるいで日本のプロレスに追いつくために必死でがんばってきた」と明かした。「橋本千紘はセンダイガールズ背負っている。私は違う。本気で日本の女子プロレス界を背負っているつもり。そこは橋本に負けられない。必ず取り返すんで女子プロレスの強さの象徴として高め合っていきましょう」とリベンジを約束した。

 橋本は「Sareeeみたいな強さを求めるヤツが同世代にいることが一番の強みだと思っています。シングルでもタッグでもSareeeと渡り合っていきたい」と闘志。さらにリング上で3年後に日本武道館へ進出することを約束したが今後は「私の役目は強くなること。そして若い世代を引き上げること」と見据え「センジョのみんなで日本武道館を目指していきたい」と前を見た。

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