◆「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」 日本7―7韓国(16日・東京ドーム)

 勝利まであと一歩だった。大勢が守り切れなかった。

1点リードの9回に登板。3球で2死としたが、カウント1―1から投じた真ん中低め155キロ直球を金周元に完璧にはじき返されて、右中間席への同点ソロを被弾した。後続を抑えて勝ち越しは許さなかったが、1回1安打1失点。「今シーズンを通しての自分の甘さが最後の試合で出た」。守護神としては悔しい結果になった。

 前回の23年WBCでは4登板、4イニングで無失点で防御率は0・00。世界一に大きく貢献した。井端監督は、WBCで大勢と松山による流動性を持たせた「ダブルクローザー構想」を温めており、かかる期待は大きい。WBCで導入見込みのピッチクロックやピッチコムへの適応を進めることはできた。「ふがいない形で終えてしまったんで、やり返したいという気持ちはある」と雪辱を期した。

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