北海道コンサドーレ旭川U―15MF成田葵菜(15)が、目標の「なでしこジャパン入り」へ歩を進めていく。北海道から唯一、17日に大阪・堺で始まるU―15日本女子選抜トレーニングキャンプに参加する。

中1から3年連続で臨む機会に「色んなことにチャレンジして、なるべく多くボールに関わっていきたい」と意気込んでいる。

 普段は男子と一緒に練習。身長154センチと女子の中でも決して大きくはないため、「フィジカルとかスピードでは勝てない」。それでも「体を当てられないようなボールの持ち方とか、ワンタッチではたくとかは意識してきた」と体格のハンデを技術で克服してきた。元トップチームの監督で、アカデミーの財前恵一ヘッドオブコーチ(57)は「普通に実力で試合に出ていた子。レベルは相当高い」と絶賛。才能は計り知れない。

 女子のみの今回のトレーニングキャンプは、より持ち味を発揮できる。「普段は男子チームでやっているので。代表に行った時の方が自分で抜け出したりできる」と自信を見せる。選抜チームで確固たる立場を築くため、「常にパスコースに入ってゲームをつくっていきたい」と攻撃の軸となるつもりだ。

 来春からはWEリーグ「マイナビ仙台レディース」のユースチームでプレーする。

コンサ旭川から3人目となる挑戦へ、成田は「1年生から3年生の試合に出て、WEリーグで早くプレーできるようにしたい」とキッパリ。その先に見据えるなでしこ入りへ、志高く取り組んでいく。(砂田 秀人)

 ◆成田 葵菜(なりた・あおな)2010年6月29日、滝川市生まれ。滝川開西中3年の15歳。小2から滝川明苑JFCで競技を始める。小6時に「札幌のパスサッカーに憧れて」セレクションを受け、中学から北海道コンサドーレ旭川U―15でプレー。好きな選手は日本代表MF鎌田大地。得意科目は体育。趣味はスマホゲームの「ブロスタ」。家族は父と兄。154センチ、44キロ。右利き。

編集部おすすめ