◆第56回明治神宮野球大会最終日▽大学の部・決勝 青学大4―0立命大(19日・神宮)

 決勝が行われ、立命大(関西5連盟第2)は青学大(東都大学)に敗れて初優勝とはならなかった。

 来秋ドラフト上位候補の最速151キロ左腕・有馬伽久(がく、3年=愛工大名電)は、0-3の7回から登板。

先頭に四球を与え、その後に暴投で無死二塁とされると、谷口勇人右翼手(3年=大阪桐蔭)に右前適時打を浴びて失点した。「1戦目に比べると球も状態は完全ではなかったですけど、それは相手も同じ。その中で抑える力が自分になかった」と肩を落とした。

 立命大にとって10年ぶりの出場となった今大会では、東農大北海道(北海道2連盟)との1回戦で10者連続三振をマーク。関大・山口高志(元阪急)が持つ大会記録「8」を53年ぶりに塗り替えた。準々決勝では明大(東京六大学)打線を6回2/3、2安打0封。名城大(北陸・東海3連盟)との準決勝にも抑えとして登板し、同校初の決勝進出に導いた。

 初優勝とはならなかったが、10戦全敗を喫した昨春リーグ戦から復活を遂げ、堂々の全国準優勝。有馬は「キャプテンの川本さんを筆頭に、4回生がチームをまとめてくれて、3回生以下がのびのびプレーできるように引っ張ってくれた。その4回生に日本一という結果で恩返ししたかった」と涙ながらに明かし、「青学大の中西さんのように先発して、チームを勝利に導く絶対的なピッチャーになって戻ってきたい」と決意を新たにした。

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