オリックスが、太田椋内野手(24)の背番号変更を本格的に検討していることが20日、分かった。天理から18年のドラフト1位で入団すると、プロ7年目の今季は二塁のレギュラーを完全確保。

「31」から「1」へ、期待の高さを表す“大出世”となるもようだ。

 太田が看板選手の仲間入りを果たすことになりそうだ。91試合に出場した昨年から数字を伸ばし、113試合で打率2割8分3厘、ともに自己最多となる10本塁打と52打点を記録。球団はさらなる成長を見込み、背番号「1」を託す方向で調整しているとみられる。

 球団の二塁手では、福良淳一(現GM)が阪急時代の88年から97年までつけた背番号「1」。後藤光尊(台湾・富邦監督)らが価値を高めてきた。昨年オフに福田周平(今季限りで退団)が返上したことで、今季は空き番号。変更に支障はなく、太田にも発奮材料となりそうだ。

 この日は高知での秋季キャンプを打ち上げ。6日の初日から守備力強化に時間を費やし「毎日クタクタになりながら、トレーニングも、自分のやりたいこともできました」と充実感を漂わせた。代名詞は逆方向への長打。刷新を続け、オリックスの未来を背負う。

 〇…投手コーチ兼任となる平野が充実のキャンプを送った。ブルペンでは寺西ら成長株にフォークを助言し、ノックなど精力的に指導。コーチ業を学ぶことをメインとし「投手の特徴や性格をより知ることができた。高知に来て良かった」と笑みを浮かべた。名球会入りしているレジェンド守護神は、来季がプロ21年目。「若い投手の姿を見て、僕もまた(野球が)やりたくなった」と、現役としても準備を怠らないつもりだ。

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