連盟設立77年の全日本大学準硬式野球連盟は20日、大阪市内で「JUNKOブランディング発表会」を行った。

 キャッチコピーは「可能性、ひろがる。

JUNKO」。学業と野球の両立を掲げるほか、誰もが輝ける開かれたフィールド、つながる力で未来を変える、など8つの宣言からなる準硬宣言を発表した。なかでも学生が自ら運営を担うのが準硬式の大きな特徴で、記者会見では登壇者7人のうち6人が学生だった。ブランディングを通じて、競技人口の拡大や、スポーツを通じた地域での社会貢献を目指す。

 全日本大学準硬式野球連盟の山田善則理事(慶大)からは、一般社団法人の設立も発表された。2026年4月の正式移行を目指す。将来の準硬式野球界を考えての一般社団法人化であり、「今回発表したブランディングの成功を支えるため、学生を後押ししていきたい」とコメントした。

 また会見には、監督としてオリンピックで2大会メダルを獲得した女子ソフトボール元日本代表監督の宇津木妙子氏も登場。ダイバーシティーを宣言する準硬式と、ダイヤモンドスポーツの普及発展の思いを持つ宇津木氏が手を取り合った形だ。「会見を聞いて、(オリンピック競技採用前の)苦しい時代を思い出した。学生が自分たちの思いのなかで、準硬式野球の活性化を考えているのは素晴らしいこと」と称賛した。21日の甲子園大会では“宇津木ノック”を実施予定。

甲子園でのノックは初めてのことで「少しドキドキしている」と胸の内を明かした。

 甲子園大会に向けて、東日本選抜・大滝快晴主将(国学院大)は「相手を尊重したフェアプレーを心がけ、敵味方関係なくいいプレーには拍手を送れるようなブランド作りを心がけます」と話すと、西日本選抜・前原隼人主将(京産大)は「東日本選抜の連覇を止めて歴史に名を残します」と意気込んだ。

 甲子園大会は21日午前9時試合開始予定。YouTubeで無料配信される。

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