◇「第25回奈良万葉大会」(15、16日・橿原市営硬式野球場ほか) ◆中学生の部・決勝 大阪柴島ボーイズ8-2枚方ボーイズ

 1年前の悔しさを晴らした。大阪柴島が昨年大会準Vの雪辱を果たし、初優勝。

関西秋季大会から2大会連続の頂点に、高間主将は「関西秋季で優勝したけど、より気を引き締めて一日一日練習してきた。すごくうれしい」と笑みを浮かべた。

 準決勝の延長8回2死満塁で決勝のランニング本塁打を放った西川が、最終決戦の先発マウンドに立った。3回に2ランを浴びたが、5回を投げて失点はこれだけ。MVPに選ばれ「ホームランは初めてで、気持ち良かった。先発は不安だったけど、5回まで投げられて良かった」と喜んだ。

 2ケタ安打で圧倒した打線の4番には、中学1年の沖を初めて据えた。同点の3回1死一、三塁で勝ち越し打を放つなど、新戦力も活躍。高間は「個々のレベルも上がってきた。タイガースカップも勝てるように頑張りたい」と、連勝記録を伸ばしていく意欲だ。

 〇…枚方は今大会10年ぶりの優勝を逃したが、堂々たる戦いぶりだった。

 準決勝は同点の延長9回を3番手・廣瀬が無失点に抑え、その裏の2死満塁で山本が右中間を破り、サヨナラ勝ち。

「僕が絶対決めてやるって気持ちで、打席に入った」という1番打者は、決勝でも左翼越えの先制2ランを放った。しかし、チームは失策が重なり敗戦。矢野主将は「ミスを引きずってしまった。しっかり切り替えて、次の大会は優勝したい」と悔しさを胸に前を向いた。

編集部おすすめ