ドジャース・大谷翔平投手(31)が21日(日本時間22日)、自身のインスタグラムを更新し、「SHOHEI OHTANI FAMILY FOUNDATION(大谷翔平ファミリー財団)」を設立したことを発表した。ロゴには大谷と真美子夫人、長女、愛犬デコピンの“4人”家族の姿が採用され、子どもたちと動物の支援を約束。
日本時間で「いい夫婦の日」だった22日、大谷がインスタグラムでファミリー財団の発足を発表した。ロゴには背番号17の大谷と真美子夫人の間に今年4月に誕生した長女とみられる3人が手をつなぎ、愛犬デコピンらしきシルエットもあった。
ホームページには英文で「私たちの使命は子どもたちが元気に活動し、健やかに過ごせるような取り組みを支援し、より健康で幸せな社会づくりに貢献することです。また、助けが必要な動物を救い、守り、世話をするプログラムもサポートしていきます」と声明を記した。4人構成となった大谷家の思いが込められていた。
大谷はこれまでも「支援の輪」を広げることに積極的だった。23年11月には国内の全小学校約2万校に3個ずつ、計約6万個のジュニア用グラブを寄贈することを発表。野球人口拡大などのために6億円相当の夢企画を実施した。24年1月の能登半島地震の際には、球団とド軍を経営する投資家グループが100万ドル(約1億4500万円=当時のレート)、大谷も個人で被災地に寄付を行った。今年1月に起こったロサンゼルスでの大規模な山火事でも「消防士の方々や避難生活を余儀なくされている方々、支援の必要な動物たちのために微力ながら」と50万ドル(約7800万円=同)を寄付した。
米国ではスポーツ選手、著名人が社会貢献活動を行うために個人財団を創設することも珍しくなく、同僚のベッツはブリアナ夫人と21年に「50/50財団」を設立し、若者や小児患者を支援。
毎年、MLBでは社会貢献に尽力した選手に贈られる「ロベルト・クレメンテ賞」が話題になる。今年もワールドシリーズ中に発表され、ベッツが初受賞。「人生とは何をするか以上に、人々にどう影響を与えるか。私たちは子どもたちにいいお手本を示し、どんな状況でもやり遂げられると知ってほしい。このような形で認められるのは本当に素晴らしいこと」と喜んでいた。過去56人の受賞者がいる中で、日本人選手はノミネートすらされたことがない。野球の歴史を覆してきた大谷がグラウンド外でも誰かの希望となり、いつの日か新たな栄誉を手にする時が来るかもしれない。
◆個人財団を持つ主なプロスポーツ選手
▽ムーキー・ベッツ(MLB・ドジャース)21年に「50/50 Foundation」を設立。身体的健康、精神的健康、栄養、金融リテラシーの4本柱を軸に若者を支援。
▽アーロン・ジャッジ(MLB・ヤンキース)18年に「ALL RISE Foundation」を設立。子どもたちの協調性や他者への思いやりなどを育む活動を重視。
▽レブロン・ジェームズ(NBA・レイカーズ)04年に「LeBron James Family Foundation」を設立。地元のオハイオ州アクロンを中心に、家族全体の生活をサポート。
▽リオネル・メッシ(MLS・マイアミ)07年に「Leo Messi Foundation」を設立。自身の幼少期の経験をもとに、子どもの健康支援に重点を置いて活動。
◆ロベルト・クレメンテ賞 グラウンド内外での積極的な社会貢献活動を実施した選手に贈られるMLBでも最も権威のある賞の1つ。1971年に創設され、73年からは72年オフに大地震への救援機が墜落して亡くなったR・クレメンテ氏の名前を冠した賞となった。毎年30球団から1人ずつ選ばれる候補の中からMLBコミッショナーらが最終決定を下す。報知新聞社が主催する「ゴールデンスピリット賞」の手本にもなっている。










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