◆陸上 コラントッテプレゼンツMARCH対抗戦2025(22日、東京・町田市立陸上競技場)

 第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)に出場する青学大(前回優勝)、中大(前回5位)、立大(前回13位)と予選会で敗退した法大(前回15位)、明大(前回予選会敗退)の5校が参戦。1万メートルの公認レースを4組行い、各校上位10人の合計タイムで争った。

 各校の主力選手が出場した最終4組では青学大のエースで主将の黒田朝日(4年)が27分37秒63(記録は速報値)で優勝した。昨年大会に青学大の鶴川正也(現GMOインターネットグループ)がマークした27分43秒33の大会記録と青学大記録を約6秒更新した。

 青学大は黒田朝日をはじめ、折田壮太(2年)、飯田翔大(かいと、2年)、宇田川瞬矢(4年)、佐藤愛斗(2年)の5人が同レースで27分台をマークした。中大も同日開催の八王子ロングディスタンスを含めると1万メートル27分台ランナーが続出。原晋監督(58)は「つい数年前『今は1万メートルで28分台を何人そろえられるか、ですが、将来は、27分台が何人か?という時代になる』と話していました。思ったより、早く、その時代になりましたね」と冷静に大学駅伝界のレベルアップを評価した。

 MARCH対抗戦は、ブランド校として知られる「MARCH(マーチ)」(明大、青学大、立大、中大、法大)が箱根駅伝の前哨戦として参戦(今回、法大と明大は予選会敗退)。ファンや応援団がトラック近くで応援し、各校のスクールカラーのレーザービームが飛び交う派手な演出が特長。優勝校に30万円、2位校に20万円などチーム賞のほか、個人1位に3万円、個人2位に2万5000円などの奨学金も設定されている。大会発起人の原監督は「学生スポーツにお金なんて、という否定的なご意見もありますが、今の時代、頑張った選手に対して、ご褒美があってもいいと思います」と持論を展開した。

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