今季限りで現役を引退した長野久義氏の引退セレモニーが23日、東京ドームでの「ジャイアンツ・ファンフェスタ2025 Presented by Fanatics」内で行われた。

 セレモニー中には長野氏と選手としても監督としても共闘した高橋由伸氏(スポーツ報知評論家)がビデオメッセージで登場。

「チョーさんが2010年にチームに加わって初めて長野のプレーを見たときに、もちろん走攻守の完成度もそうですけども、パワーとスピードに大変驚かされました。僕がプロ野球に入団してから、いまだかつて新人の段階で言うと長野を超える選手を見ていません。それぐらい入ってきたときの衝撃は強い選手でした」と振り返った。

 長野氏は10年に新人王、11年は首位打者、12年に最多安打を獲得し、12年からのリーグ3連覇に貢献した。さらに2ケタ本塁打は通算10度を記録。プロ16年間で通算1512安打、163本塁打の成績を残した。その中で由伸氏は「僕が思う『選手・長野』という部分ではもっとできたんじゃないか、もっと数字が残せたんじゃないかと思ってしまうところはあるんですけども、それが長野の野球観というか、生き方というか、考え方なのかなと思うところもあります」と柔和な表情で話した。以下、メッセージ全文。

 「チョーさん、現役16年、本当にお疲れさまでした。チョーさんが2010年にチームに加わって初めて長野のプレーを見たときに、もちろん走攻守の完成度もそうですけども、パワーとスピードに大変驚かされましたし、僕がプロ野球に入団してからいまだかつて新人の段階で言うと長野を超える選手を見ていません。それぐらい入ってきたときの衝撃は強い選手でした。実力通り入ってからタイトルも取ったりしたんですけども、僕が思う『選手・長野』という部分ではもっとできたんじゃないか、もっと数字が残せたんじゃないかというふうに思ってしまうところはあるんですけども、それが長野の野球観というか、生き方というか、考え方なのかなと思うところもあります。

プロ野球に入ってから長野はいろんなことを経験したと思いますし、いろんなことを考えて感じたと思います。そういったものは後輩たちには参考になることもたくさんあると思いますし、そういったものを伝えていくのもこれからの長野の役目だったり、野球界に対する恩返しになると思っています。もちろんそういったことを非常に期待されている人間でもあると思いますから、ぜひそういったところでも今後は活躍してほしいなと思いますし、現役を離れることで少し時間もあると思いますから野球以外のことも楽しむのもいいんじゃないかなと思います。16年本当にお疲れさまでした」

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