◆第30回東京スポーツ杯2歳S・G2(11月24日、東京競馬場・芝1800メートル、良)

 勝ち馬にのちのG1馬が多数いる出世レースは2歳牡馬12頭で争われ、3番人気のパントルナイーフ(美浦・木村哲也厩舎、父キズナ)が、重賞初勝利を飾った。道中は7番手。

3コーナー過ぎに外から進出し、4番手で迎えた直線も脚を伸ばしての勝利。上がり3ハロンは32秒9で、勝ちタイムは1分46秒0。

 全兄は24年ダービー卿CTを勝ったパラレルヴィジョン。デビュー2戦目、9月の未勝利(中山・芝1800メートル)から連勝。21年に当レースを勝ち、のちにG1・6勝を挙げたイクイノックスと同じクリストフ・ルメール騎手&木村厩舎コンビでのタイトル獲得で、今後に注目が集まりそうだ。

 2着は5番人気のゾロアストロ(トム・マーカンド騎手)、3着は2番人気のライヒスアドラー(佐々木大輔騎手)が入った。

 クリストフ・ルメール騎手(パントルナイーフ=1着)「前半ペースがちょっと速かったので、長い手綱でリラックスして走れました。僕たちのポジションも良かったです。坂を上ってフルスピードをお願いしたときにギアアップして、ゴールまでよく頑張ってくれました。まだ若い馬なので伸びしろがありますし、いい馬です。デビュー戦のときは超子供でしたね。レースごとに強くなってきて、自分の仕事を分かってきました。

(同レースはイクイノックス以来の勝利)いい未来だと思います。まだ3戦目ですけど、目標はG1です。まだ強くなったらトップレベルで走れると思います」

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