ドジャース大谷翔平投手(31)が25日(日本時間26日)、オンライン取材に応じ、来年3月に行われる第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について言及した。

 注目される起用法について大谷は「起用法についてはまだ分からない。

コミュニケーションをとらないといけないので、どちら(ドジャース、侍ジャパン)ともコミュニケーションをとらないといけないのでなんとも言えない。一応許可というか、球団の方から話は出ているので、きのう発表したという感じですかね。どの程度できるのかは別として、何通りかプランは持っておくべきだと思う。投げる、投げないにかかわらず。投げたパターンと、投げないパターンと。また、投げたパターンとしても何通りか、投げないパターンとしても何通りかプランを持っておくべきだと思う。またドジャースの方と話をしながら、(シーズン)開幕に向けて、その前の(WBCが)終わった後のキャンプにどういうかんじで入っていけばいいのかもそのプランに沿って選んでいけばいいのかなと思っています」と話した。

 WBC出場を決めた理由については「自分の気持ちというか、それはずっと出たいなとは思っていたし、選ばれたいと思っていた。前回初めて出場して、それまでもいろんなタイミング(故障など)で出場できなくて、したいなという気持ちとは裏腹にできてはいなかったので、前回初めて出場して素晴らしい大会だった。前回以上に来年のWBCも素晴らしくなるんじゃないかなと思っている。選ばれること自体、光栄なことだと思うので楽しみにしたいなと思っています」と力強く言い切った。

 前日25日に自身のインスタグラムで「日本を代表して再びプレーできることを嬉(うれ)しく思います」と、WBC出場への意思を示した大谷。

13日(日本時間14日)にMVP受賞直後の電話会見では「まだ個人間ではやりとりが出来ないので、球団とどうなるかというのを連絡を待っている段階。まだこれから先決まっていくことかなと思っています」と話すにとどめていたが、侍ジャパン内定第1号となった。

 23年3月の第5回大会は、自身初出場だった大谷。1次ラウンド初戦の中国戦、準々決勝のイタリア戦(ともに東京ドーム)で先発すると、決勝の米国戦(米マイアミ)では1点リードの9回にマウンドに上がって2死走者なしで当時同僚だったトラウト(エンゼルス)から空振り三振を奪って胴上げ投手になった。打者としても3番に座って23打数10安打の打率4割3分5厘、1本塁打、8打点、10四球。投打にフル回転して大会MVPに輝き、チームを3大会ぶりの優勝に導いた。

 23年にWBCで優勝を経験した大谷は、24年にドジャースに移籍するとそこからワールドシリーズを2年連続制覇。WBC直前のワールドシリーズを制し、そのまま直後のWBCでも優勝したのは、12年にジャイアンツでワールドシリーズを制し、13年WBCではドミニカ共和国で頂点に立ったサンティアゴ・カシーヤ投手の1人だけで、同年にWBCとワールドシリーズを制覇したのは17年の米国代表&アストロズで頂点に立ったアレックス・ブレグマン内野手、ルーク・グレガーソン投手の2人だけだ。

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