◆第70回京阪杯・G3(11月30日、京都競馬場・芝1200メートル)追い切り=11月26日、栗東トレセン

 力強く真一文字に駆け上がった。ルガル(牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父ドゥラメンテ)が、主戦の西村淳也騎手を背にスプリンターズS12着からの一変ムードを漂わせた。

栗東・坂路を単走で52秒8―11秒6をマーク。ラスト1ハロンはこの日の最速タイムで、「しまいは『さすがだな』という動き。寒くなって元気がいいですね」と杉山晴調教師も満足げに手応えをにじませた。

 メンバー唯一のG1馬。59キロを背負うのも織り込み済みだ。「京都1200メートルは実績がありますからね」とトレーナーが言うように、3戦すべてが重賞で〈2〉〈2〉《1》着とオール連対の得意舞台だ。「(24年の)スプリンターズSを勝ってから、この馬の競馬ができていない。次に向けての足がかりにしたいですし、来年に向けていい走りができる条件だと思う」。再度、G1の舞台で輝くためにも、ここは通過点にする。

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