◆カープ レジェンドゲーム(29日・マツダ)

 広島OBが集結して3年半ぶりに「カープ レジェンドゲーム」が開催された。今年は1975年の創設初のリーグ優勝から50年、被爆80年の節目。

「未来へつなぐ 平和への思い カープとともに」と題して実施された。

 1975年10月15日にリーグ優勝を決めた試合(後楽園)の相手・巨人から中畑清氏、江川卓氏、高橋由伸氏の3人が参戦した。由伸氏は「夢のレジェンド対決」で、大野豊氏と対戦。ルーキーだった1998年8月4日の初対戦(東京D)でバックスクリーンに逆転3ランを運び、引退を決断させた相手だった。

 「打った後に『「大選手に、歴史に名を残す選手になって』と言われた。そこまではいかなかったけど、まあまあ頑張れてよかった」

 27年ぶりの再戦は、70歳とは思えない投球に差し込まれ、2打席ともに凡退した。「すごくてビックリした。ちょっと鍛え直さないと」と、脱帽した。

 マツダスタジアムは、監督退任翌年の19年に解説者として訪れて以来だったという。巨人で監督を務めた16~18年は、広島がリーグ3連覇。特に同球場では3年間で10勝27敗1分けと苦しんだ。「3年間、かなり痛めつけられた。

ここに来ると、改めて思い出しました」。苦い記憶はあるが、ユニホームを着て2万7550人の前に立った。「OB戦でも、この球場の盛り上がり。改めて広島はすごいなと感じました」と、温かい声援に感謝した。

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