30日放送のTBS系「サンデーモーニング」(日曜・午前8時)では、元「TOKIO」の国分太一(51)が、「コンプライアンス上の問題行為」を理由にバラエティー番組から降板させた日本テレビの対応に瑕疵(かし)があったとし、日弁連に人権救済を申し立て、26日に司法記者クラブで会見したことを報じた。

 日本テレビが国分側の求めた“答え合わせ”について「一貫して関係者の保護を第一に対応しており、何よりも関係者が自分の身元を特定され、“二次加害”がもたらされることに強い恐怖を感じております」と回答したことなども伝えた。

 コメンテーターで出演の三輪記子弁護士は「日本テレビとしては調査開始から決定に至るまでのスピーディーな解決については処分が決まるまでに時間がかかってしまって、その間に国分さんが出演し続けることに問題があると感じていたと。だから、かなりスピーディーにやりましたと説明してるんですけれども、ただ、結局、答え合わせということよりも適正な手続き、結論が妥当だったら、プロセスはなんでもいいわけではなくて、適正な手続きということが国分さんに保証されてなかったんじゃないかなというところに、やはり疑問が残るんですよね」と説明。

 「日本テレビ側が適正な手続きに基づいてやったかどうかと言うことについても外部からは評価が不能な状態になっている。それがメディア企業として、そういうプライバシーということをテコにして完全に外部には何も明かしませんということが果たしていいのかどうか」と疑問を呈すると「被害者のプライバシーは絶対に守らなきゃいけないし、二次加害は防ぐ必要はかなり高いです。けれども、そこのバランスをどう取るかっていうのは、もう少し工夫が必要だったんじゃないかと思いますし、二次加害をするのは決して当事者ではなくて、例えばSNSだったりするじゃないですか。だから、SNSの問題にしても、どういう配慮をすれば、どこまでのことが開示できるのかという点、説明責任という点からも、まだまだ検討事項があるんじゃないかなということは感じました」と続けていた。

編集部おすすめ