◆小江戸川越ハーフマラソン(30日、埼玉・川越水上公園発着~川越市内巡回コース=21・0975キロ=報知新聞社後援)
第102回箱根駅伝(来年1月2、3日、東京~箱根間往復=10区間217・1キロ)に出場する国学院大、東洋大、大東大などがメンバー選考や練習の一環など、選手それぞれの目的を持って出場した。
練習拠点が地元の川越市の東洋大の薄根大河(3年)が1時間2分31秒で優勝した。
今年1月の箱根駅伝で薄根は10区を走り、激烈なシード権(10位以内)争いを経験した。8~11位争いで4校中1校だけが予選会行きというシビアな戦いで9位と踏ん張り、20年連続シード権死守の立役者となった。「きょうは狙い通りのレースができました。今回の箱根駅伝も10区を走りたいです。前回の経験を生かして、どんな場面でも勝負できると思います」と、着順を決めるアンカーに向けて、充実感あふれる表情で話した。
今季、東洋大は全日本大学駅伝の関東選考会で敗退。シーズン序盤は苦しんだが、箱根駅伝に向けてチーム状況は上がりつつある。この日、2位と好走した内堀勇(2年)は「下りの走りが得意なので6区を走りたいと思っています。6区を任されたら、今西駿介さんの東洋大記録(57分34秒)を狙いたいです」と大会歴代3位の好記録に向けて意欲を示した。前向きに話した。
酒井俊幸監督(49)は「昨年よりもチームは底上げができています」と明言する。薄根は「チーム目標は5位以内です」と力強く話す。継続中としては最長の21年連続シード権(10位以内)、さらに上位を狙う。
エース格の松井海斗(2年)、宮崎優(2年)らは練習の一環でペース走。1時間12分でゴールした松井は「ジョギングのような感じで、調子よく走れました」と冷静に話した。21・0975キロを走り終えた東洋大の選手は着替えて給水を取った後、約5キロ離れた選手寮まで走って帰った。箱根への道を着実に走っている。



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