オリックス・佐野皓大外野手が1日、今季限りでの現役引退を正式に表明した。この日、兵庫県内で行われた選手会納会に参加し、チームメートらにも報告。

「クビって言われてからなかなか野球をやりたい気持ちにはなれなくて…。中途半端でやってもいい結果も出ないと思うし、区切りをつけよう」と、直近1週間で決断したことを明かした。

 大分高から投手として14年ドラフト3位で入団し、17年オフに野手転向。1軍未出場に終わった今季は10月に戦力外通告を受け、最終的にユニホームを脱ぐことを決めた。NPBで過ごした11年間を振り返り「3連覇や日本一を経験させてもらったので、本当に感謝していますし、できなかったことができた。いろんなことに挑戦できたこと(経験)は、これからに生かせるかな」と胸を張った。

 通算342試合で打率1割9分9厘、5本塁打、26打点、50盗塁。同じ9月2日生まれで俊足巧打の外野手として期待され、10年に24歳の若さで死去した小瀬浩之さんの背番号「41」を継承した20年には、自己最多の20盗塁を記録した。「僕としても、(41番を)つけたくてつけた。大した活躍はできなかったけど、つけてよかった。僕がきっかけでいろんな選手がつけてくれて、いい番号に持っていってくれたら」と、同番号を背負うことが決まったドラフト3位の健大高崎・佐藤龍月投手に期待を寄せた。

 今後はスタッフとして球団に残る予定。

「一番はこうやって出会ったチームメートやスタッフの方がいて、そこと離れたくない気持ちがあった。お世話になったので、恩返しをしていくしかない」と貢献を誓った。

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