チーム再建を目指すロッキーズが、ドジャースの”頭脳”を招聘に動いた。米スポーツネット「ジ・アストロズ」のロゼンタール記者が3日(日本時間4日)、ドジャースのジョシュ・バーンズ上級副社長がロッキーズのGMに就任するとX(旧ツイッター)で伝えた。

新しくフロント入りしたポール・デポデスタ野球部門最高責任者のもとで、GMとして入閣するという。

 2014年からドジャースの”頭脳”として、チームを支えてきたフロントの中心人物が、球団を去ることになった。フリードマン編成本部長を招聘し、スカウト、育成を統括。地区優勝9度、リーグ優勝4度、ワールドシリーズ制覇3度と、ド軍の黄金時代に尽力したバーンズ上級副社長の退団により、ドジャースのフロント陣営への影響も懸念される。

 大谷翔平投手は、2023年オフにドジャースと10年契約総額7億ドル(1085億円)で契約。ウォルター・オーナーとフリードマン編成本部長が退任した場合には、契約を破棄できる「オプトアウト」条項付きだった。一貫したチームの体制と方向性を求めてのものだが、バーンズ上級副社長は、同条項に紐づけされていない。

 ロッキーズは今季43勝119敗。7年連続負け越し。3年連続で3桁負けを記録し、ナ・リーグ西地区最下位に甘んじるなど、長い低迷期から抜け出せないでいる。今オフは、映画「マネーボール」にも登場した”データ野球”の先駆け、デポデスタ氏を野球最高責任者に招聘。再建に本腰を入れていた。

 過去にダイヤモンドバックス、パドレスでGMを務めたバーンズ氏は、今オフ、ナショナルズのGM候補に名前が挙がるなどしていた。ロッキーズでは、1999年から2002年まで、GM補佐を務めていた。今回の古巣入閣によって、ナ・リーグ西地区で3球団目のGM職、フロント入閣は4球団目となる。

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