【チャンピオンズＣ】ダブルハートボンドが鼻差の接戦を制しＧ１初挑戦Ｖ　坂井瑠星騎手「素晴らしいのひと言です」
坂井瑠星騎手騎乗のダブルハートボンド(手前)がウィルソンテソーロとの追い比べを鼻差で制す（カメラ・高橋　由二） 画像（1枚）

◆第２６回チャンピオンズカップ・Ｇ１（１２月７日、中京競馬場・ダート１８００メートル、良）

　秋の砂王決定戦は３～９歳の１６頭によって争われ、坂井瑠星騎手が騎乗した３番人気のダブルハートボンド（牝４歳、栗東・大久保龍志厩舎、父キズナ）がＧ１初制覇を飾った。勝ちタイムは１分５０秒２。

　デビューは３歳８月と遅かったが、無敗で今年６月の三宮Ｓ（オープン）まで５連勝。重賞初挑戦となった門別のブリーダーズゴールドＣで２着と初黒星を喫したが、前走のみやこＳをＪＲＡレコードで制して重賞初Ｖ。初のＧ１も突破した。坂井騎手は２３、２４年のレモンポップに続く３連覇を達成。大久保調教師は２０年チュウワウィザード以来の２勝目となった。

　２着は２番人気のウィルソンテソーロ（川田将雅騎手）、３着は７番人気のラムジェット（三浦皇成騎手）だった。

　坂井瑠星騎手（ダブルハートボンド＝１着）「本当に素晴らしいのひと言です。牝馬で、ここまでなかなか順調に来られなかったんですが、一歩一歩ステップアップして、ＧⅠにたどり着いたのもすごいことなのに、ここで勝つことが出来てうれしく思います。追い切りでは反応がイマイチかなと思ってしまったのですが、多分、馬がレースで本気で走ればいいと思っていたんじゃないかな。強いダブルハートボンドの力を見せてくれました。（作戦は）そんなに決めてはなかったですが、内の馬の出方と外の馬の感じをみながら進めました。３、４コーナーの雰囲気が良かったので、しっかり自分のぶんは走ってくれるんじゃないかというところで、しっかり脚を使ってくれてましたし、力を出し切れたかなというところで、内からウィルソンテソーロが来ましたが、もうひと踏ん張りしてくれて。

彼女の頑張りのおかげだと思います。僕の３連覇というよりもこの馬がＧ１馬になれた、牝馬で１０年ぶりにチャンピオンズＣを勝てた。この馬だけじゃなく関係者、牧場含め大久保厩舎の皆さんのおかげだと思うので、こうして結果を出せてうれしく思います」

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