巨人・井上温大投手が8日、ジャイアンツ球場で自主練習を行い、ブルペン入りした。直球にスライダーやフォークなどを交えて60球。

シーズン最終盤に左肘痛を発症していたが現在は回復しており、「予定通り投げられた。痛みとかもないので順調にできている」と汗をぬぐった。

 今オフは肉体改造に着手している。「今はウェート(トレーニング)を主にやりながらです。筋肉量を上げたいと思ってやってます」とフィジカル強化に注力。「エンジンを」と、投球に必要な土台を大きく、強くすることを目指している。スクワットやダンベルプレスなどで追い込む日々。これまで行っていなかった肩周りの筋力トレーニングにもチャレンジしている。

 食事面も改革している。「ご飯も増やしていて、間食で焼きおにぎりとか食べたり、プロテインを飲んだりしながらです」。チームメートを参考にしながらグルタミンやクレアチンも摂取。トレーニングと食事によって、すでに体重はシーズン終了後から約4キロ以上も増加し、86キロに到達しているという。

 当然、ただ体をでかくするわけではない。マッチョ化した上で、野球の動作につなげることが重要になる。「毎日投げながら、並行してやっていければと思っています」。鍛錬に励みつつ、強化したボディーを投球でフル活用できるようにしていく。

 昨季8勝を挙げ、さらなる飛躍が期待された今季は20登板で4勝8敗、防御率3・70。苦しい時間を過ごしただけに来季にかかる思いは強い。己を鍛え上げて、逆襲につなげる。

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