ソフトバンク・佐藤直樹外野手が、現役ドラフトで楽天に移籍することが決まった。JR西日本から19年ドラフト1位で入団。

23年オフに育成契約となったが、24年6月に支配下に復帰した。今季は104試合に出場し、打率2割3分9厘、5本塁打、18打点のキャリアハイの成績を残した。10月からは山川穂高に弟子入りし、猛練習に励んでいた。

 外野の層の厚いソフトバンクではレギュラーを取れなかったが、走攻守の3拍子がそろう27歳。阪神・大竹、日本ハム・水谷に続き、ホークスから現役ドラフトでブレイクする可能性がある。山川からは「お前はバケモノになれる」と激励され、約1か月ほどの短い間でも打球の飛距離が伸びたことを実感。「(楽天で)レギュラーを取って、意味分からんぐらい打ちまくりたいです」と息巻いた。

 練習休日のラウンド中で、球団から電話が入ったのが残り4ホールほどだった。球団からは「終わってから電話して」と言われたが、「結構、たたいた。多分、現ドラかなと思ったので、とりあえず早く終わらせようと適当に」。気が気でないままプレーを終わられ、ゴルフウェアを着替える時間も惜しんで、球団事務所に駆けつけた。「(ホークスでの)6年間はめっちゃ短く感じましたし、ドラ1で入って大した結果も残せず申し訳ない気持ち。

レベルの高いところで6年間できたのはすごい自分の財産にもなった」と、しみじみ話した。

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