第4回の「現役ドラフト」が9日、非公開のオンライン形式で行われ、12選手が移籍した。2巡目の活性化へ向けて一部で規定が改正されるなどしたが、1巡目しか行われなかった。

 巨人は日本ハムから松浦慶斗投手(22)を獲得。一方で巨人・菊地大稀投手(26)が日本ハムへ移籍した。左腕の松浦は21年ドラフト7位で大阪桐蔭高から日本ハム入りし、今季は1軍登板がなく、昨季は5登板で勝敗なく1ホールドで防御率2・25だった。巨人は昨年の田中瑛斗投手(26)に続いて、2年連続で日本ハムからの指名となった。菊地は21年育成6位で桐蔭横浜大から加入し、今季は7登板だった。19年ドラフト1位のソフトバンク・佐藤直樹外野手(27)は楽天に移籍となった。

 巨人と日本ハムのように、放出したチームの移籍先と加入した選手の元所属が同じチームだった“実質トレード”が異例の3通りあった。DeNAは中日から浜を獲得して、知野が中日に移籍。西武はオリックスから茶野を獲得し、平沼がオリックスに移籍した。過去3年の現役ドラフトでは、同様の“実質トレード”は22年のDeNAと中日の細川と笠原、23年のソフトバンクと日本ハムの水谷と長谷川の2例だけだった。

 12球団が獲得した選手は以下の通り。

 

  ▽パ・リーグ

 【ソフトバンク】ロッテ・中村稔弥投手(29)、【日本ハム】巨人・菊地大稀投手(26)、【オリックス】西武・平沼翔太外野手(28)、【楽天】ソフトバンク・佐藤直樹外野手(27)、【西武】オリックス・茶野篤政外野手(26)、【ロッテ】阪神・井上広大外野手(24)

 ▽セ・リーグ

 【阪神】ヤクルト・浜田太貴外野手(25)、【DeNA】中日・浜将乃介外野手(25)、【巨人】日本ハム・松浦慶斗投手(22)、【中日】DeNA・知野直人内野手(26)、【広島】楽天・辰見鴻之介外野手(25)、【ヤクルト】広島・大道温貴投手(26)

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