出場機会に恵まれない選手を他球団が獲得する第4回「現役ドラフト」が9日、非公開でオンライン開催され、巨人は日本ハムから松浦慶斗投手を獲得したと発表した。松浦は日本ハム球団を通じ「突然のことで驚いていますが、小学生のころからファンだったファイターズに入団できて、うれしかったです。

ファイターズジュニア時代に憧れていたユニフォームに袖を通したときは心の底からうれしかったことを覚えています。入団してから4年と短い間でしたが、優勝を目指すチームのピースになりたかったです。今回、自分が活躍する場を広げていただいたと思っています。チャンスだと思いますし、自分の可能性を信じて力を発揮できるように新たなチームで頑張ります。ファンの皆さま、これまで温かいご声援をいただき、本当にありがとうございました。引き続き応援していただけるように全力で取り組みます」とコメントした。

 巨人は昨年の田中瑛斗投手に続き、2年連続で北の大地から期待の若手を獲得。2003年生まれの松浦は、身長186センチ、体重103キロの大型速球派左腕。150キロを超える直球が武器でパワータイプの投手といえる。エースナンバーを背負った大阪桐蔭では1年秋からベンチ入りし、3年春夏の甲子園に出場。21年ドラフト7位で日本ハムに入団した。高卒4年目の今季は2年ぶりに1軍登板ゼロ。

ファームでは19登板(6先発)で2勝2敗3セーブ、防御率3・41。37イニングを投げて35三振を奪っていた。

 1軍では中継ぎのみで通算6登板し0勝1敗1ホールド、防御率5・40。日本ハム・新庄剛志監督は過去に「思い切りのある投手。勢いあるあの球が低めにどんどんいったら使い道がまた広がってくる」と潜在能力の高さを評価していた。

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