カブスのカウンセル監督が9日(日本時間10日)、ウィンターミーティングが行われている米フロリダ州オーランドで取材に応じ、来季3年目を迎える今永昇太投手(32)について言及した。

 4年契約2年目を終えた今永だったが、シーズン終了後には球団、今永の双方が来季の契約オプションを破棄。

一度はフリーエージェント(FA)となったが、クオリファイング・オファー(QO)を受け入れ、規定額の1年2202万5000ドル(約34億2000万円=契約時のレート)でカブスに残留することが決まった。

 メジャー1年目だった昨季はチーム最多15勝を挙げる大車輪の働きを見せた左腕。今季もチームのエースとして期待がかかったが、5月に左太もも裏の肉離れで一時離脱するなど、9勝(8敗)に終わった。特に8月以降のシーズン終盤には調子が上がらず、10登板で1勝3敗。9月の5登板はいずれも3失点以上を喫した。

 カウンセル監督は今永との再契約に「私はとても興奮している。彼はいい状態にあると思う。思うよな結果を得られなかったことが最高の『先生』となり、モチベーションにもなる。今年の反省を生かしてさらに成長していくだろう。だから楽しみにしている」と期待を込め、シーズン終盤の不調は故障が原因となった微妙なずれだったと分析した。

 来季5年目を迎える鈴木誠也外野手(31)についても「誠也は本当にいいシーズンだった。いい形でシーズンを締めくくったと思う。

おもしろいことだが、8月から9月前半は苦しんでいた。だけど9月後半からプレーオフにかけては素晴らしい活躍だった。彼はとても危険な打者。真の力を見せつけた。今季は守備機会は少なかったが、後半はタッカーの故障で多く外野を守ったが、本当にいい仕事ぶりだった」とたたえていた。今季は指名打者での出場が102試合で、外野の守備についたのは左翼15試合、中堅1試合、右翼32試合だけだった。

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