巨人の丸佳浩外野手(36)が12日、千葉・いすみ市の大原中学校を訪問。生徒約340人と保護者に講演を行い「物事の習慣化」など金言を授けた。

同校の鈴木克則校長(59)が千葉・勝浦中学校時代の3年間担任だったという縁で実現。お世話になった「克則先生」のオファーを快諾し「子ども達には)無限の可能性がある。目標を持って、そのために何をすべきか考えて行動することが大切」と語った。

 中学3年時は生徒会長。野球部の練習を優先するため一旦は断ったものの「プロに入ったらいろいろなインタビューを受ける。話す練習にもなる」と後押しされ受諾した。根拠を持った理論と、ユーモアを交えた軽快な“丸節”はこの時に培われた。プロとして大切にしていることを問われると「習慣化させること。できることを毎日して、歯磨きのようにしないと気持ち悪くなるような感覚」。シーズン中は球場入りの時間や治療の時間、試合前のエクササイズの時間をルーチン化。継続することの大切さを体現している。

 常に気持ちを一定に保つため「メンタルを持たない」という表現を使うベテラン。

19年目の来季は残り71本に迫る通算2000安打、同38試合の通算2000試合出場、同11本の通算300本塁打、同56打点の通算1000打点など、多くの記録達成が期待される。「(2000安打は)野球選手の中では大きな節目。達成して、お世話になった方に少しでも喜んでもらいたい」と意欲を見せた。

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