侍ジャパンドジャース・山本由伸投手、オリオールズからFAとなっている菅野智之投手が加わる見通しが立ったことは大きい。大谷が投手で起用できるかが不透明な中で、菊池(エンゼルス)らも出場に前向きとされており、交渉がまとまれば、今永(カブス)、千賀(メッツ)、西武からポスティングでメジャー移籍を目指す今井を含めたメジャー組で先発の4枠が埋まる可能性が出てきた。

 ジャッジ(ヤンキース)、シュワバー(フィリーズ)らを擁する米国をはじめ、各国がスター選手を並べる強力打線を組むことが確実。一方で一流投手陣は出場に慎重な傾向がある。現時点でメジャートップクラスの投手で出場が内定しているのは米国のスキーンズ(パイレーツ)くらいだ。

 侍の2連覇へはいかに投手陣をそろえられるかが鍵。山本、菅野がいて、さらにメジャーの先発陣が加われば、メジャー組の情報なども持っていて心強い。沢村賞の伊藤(日本ハム)、11月の韓国戦で3回完全投球を見せた曽谷(オリックス)らNPB組の先発を第2先発に回すことも可能になる。

 23年も各国が投手陣の整備に苦しむ中でフルメンバーに近い投手陣を形成できたことが優勝につながった。2連覇への道筋が少しずつ見えてきた。(メジャー担当・安藤 宏太)

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