シンガー・ソングライターのさだまさしが12日、都内で理事長を務める公益財団法人「風に立つライオン基金」による「風に立つライオン オブ・ザ・イヤー2025贈賞式」に出席した。

 2015年に設立し、災害被災地への物資支援やチャリティーコンサートなど慈善活動を行ってきた。

財団の名前は、さだの楽曲「風に立つライオン」から付けられた。設立10周年を迎えて「たった一つの歌が海外で働く医師や商社マンの応援歌のようになり、基金につながった。まだまだ努力が足りないと思います。背伸びせずにコツコツと活動を続けていきたい」と謙虚に語った。

 被災地に足を運び、支援物資を届け、歌声も披露している。これまでの活動を振り返り「心が折れたら、何も始まらない。お金だけじゃない。忘れないで声をかけ続けることが大事。来年1月に、また能登半島に行きます」と思いを込めた。

 この日はシリアの子どもの教育支援、平和教育を行うNPO法人「ピース オブ シリア」(代表理事・中野貴行)、岐阜県総合医療センターの新生児内科医師・寺澤大祐さんを表彰した。さだは、子どもの支援に尽力する両者をたたえ「命がけで活動する人々がいることを知って欲しい。子どもを大事にしない国は滅びますよ」と呼びかけた。

編集部おすすめ