米メジャーリーグサッカー(MLS)のLAギャラクシーでプレーするDF山根視来(31)は12日、都内で行われたクラブのファンミーティングに出席し、イベント後に報道陣の取材に応じた。川崎から米国への挑戦を決断してから約2年。
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今月5日(日本時間6日)の抽選会の結果、森保ジャパンはF組に入ることが決定。翌日には第1戦に米テキサス州ダラスでオランダ代表、第2戦にメキシコ・モンテレイでチュニジア代表、第3戦に再びダラスで欧州プレーオフB組の勝者と対戦することがそれぞれ決まった。
高温多湿のダラスは6月の平均最高気温が30度超え。スタジアムの屋根が開閉式で空調も完備されていることから試合当日の暑熱対策は必要ないが、事前の調整は屋外で行うことになる。モンテレイも6月の平均最高気温が34度にまで上り、暑さとの戦いが1次リーグのポイントの1つとして挙がる。日本と米国でプレーした山根は、気候面での問題はないと分析する。
「暑いのは間違いないが、日本の方がさすがに暑い。(試合の間が)中4日と5日あるから回復する時間もある。クラブW杯で欧州の選手は暑さにこたえていた。日本人はみんなJリーグを経験しているから有利なんじゃないですか」
開幕前に現地で準備する時間があることも利点と捉えている。自身がテキサス州など暑い地域で試合をする際は1週間前からジャージーを着込むなどして対策するというが、W杯では現地の事前調整で十分に順応できると考えている。
「僕がリーグ戦で苦労しているのは、いい気候のところから前日移動で厳しいところに行って、当日にぶっつけ本番でやらなければいけないこと。W杯は準備期間もあるし、(ダラスとモンテレイで)時差もないので、そんなに悪くない。日本でもゴールデンウィーク明けくらいから温度が上がってきて、一発目の練習や試合は結構きつい。ただ、そこを乗り越えてしまえばあとは順応していく。暑いし、きついが、動けないほどじゃない。慣れてしまえばプレーはできると思います」
ダラスの試合会場であるAT&Tスタジアム(ダラススタジアム)はNFLの試合などが普段は行われ、収容人数も開催16都市で最大の9万4000人を誇る。MLSではアメリカンフットボールと兼用のスタジアムが多くあり、「アメフトをやるスタジアムはキャパがすごく大きいので、いい雰囲気」と語る。その上で、兼用スタジアムならではの特徴もあるという。
「日本にはロッカーの近くに人工芝やタータンのアップ場が必ずあるが、そういうのがない。日本人は必ず準備するので、場所取りはすごく大変。そういうストレスは、もしかしたら少し出るかもしれない」
米国は4大スポーツ(NFL、NBA、MLB、NHL)を筆頭に、大規模なリーグが多くそろう。そんなスポーツ大国の中で、インテル・マイアミのFWメッシらのように欧州で活躍した名選手に加えて、中南米の好選手もMLSにはそろう。
「彼のクロスは球が死んでいない。すごい力が伝わっていて、それを全速力で走りながら、浮かないで、グラウンダーで速いクロスを入れられる。日本人ではあまり見たことないタイプ。色々と聞きます。点のにおいがするところにボールが通っていくので、お前はどこを見てクロスを上げているんだとか。体の向き、軸足はどっちに向ける、蹴り足はどこ、どこに当てているかとか、蹴り方も教えてもらったりする。同じポジションで自分よりいい物を持っていて、それを(自分の)課題だとも思っていた。もっと英語をしゃべれればなとは思います。もっと細かいニュアンスで会話したい」
W杯の開幕までいよいよ半年を切った。

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