◆J1昇格プレーオフ ▽決勝 千葉1―0徳島(13日・フクダ電子アリーナ)

 千葉が2009年以来17年ぶりにJ1へ復帰することが決まった。ホームで徳島に1―0で勝利し、来季のJ1昇格をつかんだ。

オリジナル10がJ1にそろうのは2005年以来21年ぶりになる。後半24分、FWカルリーニョスジュニオが頭で決めて、これが決勝点となった。

 昇格へ導いた小林慶行監督のインタビューでの、主な一問一答は以下の通り。

 ―今の気持ちは。

 「めちゃくちゃうれしいですし、めちゃくちゃ疲れました」

 ―難しいゲームだった。

 「後半は徳島さんが前にパワーをかけてきて、バーに当たったシュートもありました。そこでゴールが入っていれば、さらに難しいゲームになっていた。ただ、ハーフタイムで選手たちとは相手が出てくるということは共有していた。その中で、自分たちがボールを持つ時間を長くできるかどうかであったり、そういう時間の経過をうまく使えたり、そういうところをもっともっとやれればよかったが…。少し想定していたよりも若干押し込まれてしまった。ただやはり、粘り強く守備をしていこうというところは、今シーズン、キャンプからトライしてきたところであった。そういう意味では1年目、2年目を経て、キャンプでトライしてきたことが最後に身を結んだのかなと思います」

 ―これまでプレーオフの壁に阻まれてきたが、ついに越えた。

サポーターへメッセージを。

 「準決勝、決勝、本当にたくさんの方に来ていただいて、真っ黄色のスタジアムを見回してもらえればわかると思うんですけど、(叫びながら)最高です!

 クラブとして、すごく難しい時間があったとか、コロナがあったとか、難しい時に人間って何ができるかと思うんですよね。そんな中で、無観客があったり、人数制限があったりという中、コロナ明けで3000人くらいすぐに来てくれて、自分たちを支えてくださったサポーターの皆さん、本当にありがとうございます。

 それと同時に、そのタイミングで自分の会社が業績不振になっているかもしれない状況にもかかわらず、ジェフをサポートし続けてくれたスポンサーの皆さん、本当にありがとうございます。

 ここ3年で新しくフクアリに通い出してくれている皆さん、理由は何でもいいんです。今ジェフがやっているサッカーが面白いからという理由が一番うれしいですけど、でも、選手がかっこいいから行ってみたいとか、今のチームの雰囲気がすごくいいから行ってみたいとか、理由は何でもいい。新しく参加してくださった皆さんのおかげで、今日という日を迎えられました。ありがとうございます。

 新しく参加してくれたサポーターの皆さんは、この3年間、2回に1回はおそらく、勝ち試合を見ているんですよね。来年はJ1に行く。そんなに簡単ではない。難しい時間があると思う。

でも、そんな時に本当にクラブをそのまま愛してもらえますか、という。やっぱりそういうところだと思うんですよ。

 ジェフを愛する皆さんを増やしたい。サポートしていただける、スポンサーの皆さんを増やしたい。そうじゃないとJ1で絶対に戦っていけない。自分たちの目標、今後何ですか?っていうところが、しっかりと皆さんと共有されて、来年以降、それに向かってしっかりと積み上げていく。そういうことがクラブにとってめちゃくちゃ大事なんだと思います。

 だからこそ、今は最高にうれしいし、皆さんと喜び合いたいし、でも、次のステージに行ったらまた大変なことが待っていて、その中でも皆さんとともにずっとこういう風なスタジアムで戦い続けることができたら、幸せだなと思います。みんなでそれをつくっていきましょう。ありがとうございました」

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