エンゼルス菊池雄星投手(34)が13日、自身が設立した岩手・花巻市のトレーニング施設「king of the Hill」(K.O.H)で自主トレを公開した。

 メジャー7年目でエンゼルス加入1年目だった今季は、メジャー自己最多となる33試合にすべて先発で登板。

7勝11敗と黒星が先行したが、防御率3・99で1年間ローテを守り抜いた。投球回178回1/3もメジャー自己最多。オールスターにも選出された。

 この日は花巻東高の後輩でもある巨人・西舘勇陽投手(23)、常総学院高(茨城)からパドレスのマイナーに進んだバルザー・ブライアン投手(21)も参加。ウェートトレーニングでは雄星が体の使い方、バランスの取り方、呼吸法など細かくアドバイスを送っていた。キャッチボールでは力強いボールも投げ込んでいた。

 ハードなランニングメニューもこなして息を切らしていた左腕は「野球は夏にするスポーツですけど、やっぱり冬にどれだけ頑張ったかで夏の結果が決まると思ってますから、レベルアップを全体的に、心技体全てをレベルアップしたいなと思ってます。今はフィジカル中心の時期ですから、ウェートトレーニング中心に全体的な筋力アップ、出力アップ、出力の向上に取り組んでます。来週あたりからブルペンに入って、ストレートの質を高めていくっていうのが、今年のオフのテーマかなと思います」と決意を口にしていた。

 来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の出場については「小、中、高、大、プロと、いろんなカテゴリーで代表っていうのありますけれども、今までご縁がなかったですから、なんとか野球人生の中で1度はという思いは、ずっと持ってましたので、そういうチャンスがあれば、ぜひ前のめりで、考えたいなと思います」と意欲を示した雄星。出場には前向きな姿勢で「世界一しか目標はないと思いますから、そこに貢献できたらなというふうに思いますし、いつお声がかかってもいいようにいま準備しているつもりですから、こればかりは僕がコントロールできることではないですけど、そのつもりで準備したいです」と意気込んでいた。

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