◆第61回中日新聞杯・G3(12月13日、中京競馬場・芝2000メートル、良)

 伝統の中距離ハンデ重賞は18頭立てで争われ、1番人気でハンデ55キロのファミリータイム(牡4歳、栗東・石坂公一厩舎、父リアルスティール)は、7着に終わった。道中は中段待機。

6番手で直線を迎え、内からジリジリ伸びたが、前をとらえられなかった。

 同馬は、8月の美濃特別(2勝クラス)と前走のムーンライトハンデキャップ(3勝クラス)を連勝しオープン入り。これまで3勝を挙げる相性のいい中京コースで、昇級戦での重賞初挑戦となったが、タイトル獲得は次走に持越となった。

 勝ったのは、3番人気のシェイクユアハート(古川吉洋騎手)で勝ちタイムは1分57秒6。2着は7番人気のレッドバリエンテ(西村淳也騎手)、3着には5番人気のジューンテイク(藤岡佑介騎手)が入った。

 松山弘平騎手(ファミリータイム=7着)「スタートは良かったし、いいところで脚をためられて、いいレースをしてくれました。ここ2走は少頭数のスロー。今回は多頭数で重賞でしたが、しっかり最後まで頑張ってくれました」

 西村淳也騎手(レッドバリエンテ=2着)「2着で悔しいです。ここまでしっかり仕上げてくれたスタッフをリスペクトします。次は頑張りたいです」

 藤岡佑介騎手(ジューンテイク=3着)「休みから復帰してずっといい雰囲気だったけど、ゲートを出てくれず、得意なパターンに持ち込めていませんでした。今日はいいとは言わないまでもスタートは出てくれて、縦長の展開になったので、外から動いていくことができました。これをきっかけに、来年頑張ってほしいです」

 鮫島克駿騎手(シンハナーダ=4着)「シェイクユアハートが見える位置で折り合いをつけられました。

前走ほど極端な競馬だと守りすぎた競馬になるので、人気馬を射程圏に入れる形をとりました。3、4コーナーは勝ち馬の後ろにいて、この馬をかわせばと思っていましたが、4コーナーで内の馬からトモ(後肢)をぶつけられて崩れる感触がありました。一番スピードに乗るところだったので、痛かったです。昇級戦ですし、まだ力をつけている段階。折り合いが難しいところはあるので、今後も課題になります」

 武豊騎手(メリオーレム=5着)「ためる競馬をしたけど、ラストはよく伸びている。このクラスでもやれる馬」

 柴田善臣騎手(ピースワンデュック=6着)「3コーナーでギアが上がってしまった。あそこで我慢できればいいんだけど。距離は2000メートルぐらいの方がいいですね」

 丹内祐次騎手(マイネルモーント=8着)「スムーズな競馬はできました。ちょっと時計が速すぎましたね」

 杉原誠人騎手(ヴィンセンシオ=9着)「パドックで興奮している感じだったので、返し馬で気をつけました。力んだけど許容範囲です。ゲートから勢いがついて、道中のリズムも良かったけど、もう一つギアが上がりませんでした。今後しっかりしてくれればいいですね」

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