◆J1昇格プレーオフ ▽決勝 千葉1―0徳島(13日・フクダ電子アリーナ)

 千葉が2009年以来17年ぶりにJ1へ復帰することが決まった。ホームで徳島に1―0で勝利し、来季のJ1昇格をつかんだ。

オリジナル10がJ1にそろうのは2005年以来21年ぶりになる。後半24分、FWカルリーニョスジュニオが頭で決めて、これが決勝点となった。試合後、この試合の解説をしていた元日本代表で、千葉のレジェンドFW巻誠一郎氏が取材に応じ、古巣の晴れ舞台を祝った。

 巻氏は「、J1の時間が止まっている間も、ファン・サポーターの皆さん、スポンサーの皆さんはずっと土台として支え続けてくださった」と感謝すると「この(POでの)経験とJ1昇格は、このクラブにとって大きな新しい1歩になるのではないかと思う。これが1歩だけで終わるのではなく、力強く前に歩み続けれるような、そんなクラブであってほしいなと応援しています」とたたえた。

 新人として入団した03年から8年間で53得点を記録。05年、06年には2年連続で2ケタ得点(12点)を記録し、ナビスコ杯(現ルヴァン杯)連覇にも大きく貢献した。自身は10年にクラブから離れたが「やっぱり心のどこかでは常に思い続けたクラブ」と感慨深そうに言葉を紡いだ。

 2000年代中盤に黄金期を築き上げた名将のイビチャ・オシムさんは22年5月に80歳で死去。千葉がJ1に戻る姿を見ることはなかった。自身の恩師でもあるオシムさんについて問われると「勝っている時、いい時はみんないい言葉しか言わないので、そういう時にオシムさんはやっぱり黙っている。あまり言葉にしない」と回想。

「こうやって素晴らしいゲームをしましたが、ここからのジェフが大切なんじゃないかなと(もし生きていれば)言うんじゃないかな」と話した。

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