◆J1昇格プレーオフ ▽決勝 千葉1―0徳島(13日・フクダ電子アリーナ)

 千葉が2009年以来17年ぶりにJ1へ復帰することが決まった。ホームで徳島に1―0で勝利し、来季のJ1昇格をつかんだ。

オリジナル10がJ1にそろうのは2005年以来21年ぶりになる。後半24分、FWカルリーニョスジュニオが頭で決めて、これが決勝点となった。

 準決勝の大宮戦(4〇3)で試合を振り出しに戻す同点弾を決めた17歳のMF姫野誠は、この試合も後半21分に出場。MF杉山直宏と入れ替わる形で右サイドハーフに入り、チームのJ1昇格の瞬間をピッチで味わった。「今日のプレーの出来はあまり良くなかった」と自身のプレーには辛口も「(J1に昇格し)最高です。めっちゃうれしい」と喜んだ。

 2008年8月12日生まれ。姫野が生まれた時点で既に同僚のDF米倉恒貴(37)は千葉でプロ生活を歩み始めており、約4か月後の12月6日には“フクアリの奇跡”と呼ばれる最終節での逆転残留劇が起こった。09年以降、チームはJ1から遠ざかっていることから、J1で戦う千葉の姿は当然見たことがない。その中で、フクアリの奇跡をほうふつとさせるような大逆転劇の中心になり、17年間止まっていた時計の針を動かした。

 10月にプロ契約を結んだばかりの姫野は「もう一度J1で優勝争いするような強いジェフを見せたい」と言葉に力を込めた。下部組織出身の新星が、J1でもクラブに新しい歴史を刻む。

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