◆プレミアリーグ第16節 リバプール2-0ブライトン(12月13日、英国・リバプール・アンフィールド)

 英国ではプレミアリーグ第16節が13日、4試合行われ、日本代表主将遠藤航(32)が所属するリバプールはホームで日本代表MF三笘薫(28)所属のブライトンと対戦。前節のリーズ戦で負傷した遠藤はこの試合を欠場。

しかし9月27日のチェルシー戦で負傷した三笘が77日振りにチームに復帰。ベンチスタートとなったが、後半19分にピッチに立ち、アディショナルタイム8分を含む34分間をプレーした。

 リバプールがキックオフのホイッスルが鳴ってから1分も経たずに先制した。今季加入のエキティケが右サイドのゴメスがヘディングで押し込んだボールに右足を合わせてゴール。ワンバウンドした浮き玉をハーフボレーで叩いてゴールネットを揺らした。

 リバプールは後半15分にもエキティケがゴール。先週土曜日に行われたリーズ戦後に不満をあらわにしたサラーがコーナーキックを蹴って、23歳フランス人FWのヘディングゴールをアシスト。昨季王者がホームで2点をリードした。

 三笘が投入されたのはこの2点目の4分後となる後半19分。この4分後の同23分、リバプールPA内の左サイドで縦パスに鋭く反応し、最終ラインの裏に抜けて右足を合わせたが、角度の厳しい位置からのシュートをスライスさせて、ファーサイドのポストを外した。

 この後は今季失点続きのリバプールが守りを固めてブライトンは見せ場を作れず。試合後三笘は「(相手の)強度も高かったし、追いかける場面で前に人を集める展開で、多少オープンになったところもありました。

やりきれないとああいうふうになるというのは分かっていたんですけど、やりきれずに終わりましたね」と話して、2-0のまま終わった試合を振り返ったが、久しぶりの復帰を果たし、その表情には清々しさも宿っていた。

 当初は軽症と発表されたが、77日間もの欠場になった。本人も「もう少し早く復帰できるかなというところで、なかなかうまくいかずということの連続でした」と話して苦悩があったことを明かすと、「まずはピッチに戻っていつも通りのプレーをする。そのためにフィジカルを戻して、試合に出られるようにするということだけだった。チームの中での役割というより、まずは自分のコンディションのことだけを考えていました」と続けて、怪我との戦いの日々を振り返った。

 しかしようやく三笘がピッチに戻って来た。試合に出たということは「完全治癒」だと言った。後は実戦を重ねて、二桁ゴールを奪った昨季の決定力を取り戻すだけ。代表復帰に関しても「まず自分がピッチに立つことでアピールしないといけない。そうでないと選ばれないと思います」と話して、一からのやり直しを誓っていた。

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