巨人・大勢投手(26)が14日、直球の自己最速更新に意欲を示した。都内でカブス・今永昇太投手(32)とのトークショーに出演。
約1時間の濃密な野球談議を終えた直後だった。控室で大勢は、目の前に座っていた今永から来季さらなる飛躍を期待された。「大勢の体、この体の使い方のうまさがあればもう170キロぐらいは出ると思う。本当、冗談抜きで。本当に出せる。年齢も精神も成熟してくれば必ず出せると思うので期待してます」。尊敬するメジャーリーガーからの言葉に「170キロ投げられるように頑張ります」とうれしそうにアンサーした。
リップサービスで言ってもらったわけではない。NPB最速はビエイラの166キロ。同日本人最速はドジャース・大谷と佐々木の165キロだが、183センチ、90キロの肉体に秘められた潜在能力は「投げる哲学者」の異名を取る今永から見ても一級品に映っている。
守護神を担っていた24年4月4日の敵地・中日戦で横手投げながら球団日本人最速の160キロを計測。同年12月には今永と初めて合同自主トレを行い、渡米1年目で15勝した左腕の呼吸法や体の使い方を学んだ。教えを生かした今季は「8回の男」としてキャリアハイ62登板で8勝、球団新の46ホールド&54ホールドポイントを記録。それでも防御率2・11や球速面を含めて「結果がついてこなかった」と満足しなかった。
この日は「トッププロの頭脳と技術を届けるドリームコーチング」という話題でトークを展開。投球理論を陸上や車、けん玉などにうまく例えて話す今永に負けじと、的確に言語化してファンに野球の魅力を伝えた。さらに先輩からは「彼のスゴイところはピンチでも三振を取っても、ひょうひょうとしている。いい意味で、畑でカラスを追い払うカカシのような」とマウンド度胸も絶賛された。
2年ぶりリーグVと14年ぶり日本一を狙う来季はマルティネスとの鉄壁方程式形成に加え、自己最速更新も目指していく。「野球選手として、年々成長している姿をファンの皆さんに見せられるように頑張りたいなと思います」。思いの詰まった「170キロ」のエールを大きな原動力にする。
◆大勢と今永 世界一に輝いた23年WBC日本代表の同僚で、24年のシーズン後に都内の施設で初めて合同トレを実施。故障予防を目的に「しっかり呼吸を止めたり、肋骨(ろっこつ)を安定させる」という“今永式呼吸法”を学んだ。25年3月16日に東京Dで行われた巨人対カブスのプレシーズンゲームでは帽子を交換するなど、交流を続けている。
〇…大勢が来季の登場演出についてリクエストする意向を明かした。今季から8回の登板機会が増えたが、登場は昨季までと同様“守護神のように”暗転する形。「厚意でやってもらってうれしいんですけど、クローザーは特別。9回だからこそいい。複雑な気持ちもあって(球団に)相談しようと思う。(演出を)やりたいんだったら僕も9回に投げないといけない。自分を奮い立たせるためにも、満足しちゃいけない」とこだわりを語った。










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