◆J2昇格プレーオフ▽決勝 FC大阪0―4宮崎(14日・Axisバードスタジアム)

 勝った方が初昇格となる一戦は、宮崎に軍配が上がった。今季J3で25得点を挙げ、2位と2倍以上の差をつけて得点王に輝いたFW橋本啓吾が体調不良で不在の中、4得点で快勝した。

 試合開始直後こそ押し込まれる流れとなった。CK、ロングスローなどを駆使する相手から猛攻を受けたが、ここを粘って無失点で切り抜ける。すると前半29分にクロスからオウンゴールを誘い、先制に成功。レギュラーシーズンの順位が宮崎の方が低いため、勝利以外はFC大阪の昇格となる中、先手を握った。同42分にはFW吉沢柊がペナルティーエリア約15メートル手前から右足を振り抜き、ゴール右隅に突き刺すスーパーゴールを決めて2点目。そのまま試合を折り返した。

 後半も攻められる時間帯は全員で粘り、武颯、後半から出場した松本ケンチザンガも得点。この試合でFW登録された3人全員がそれぞれ得点をマークし、完勝した。

 試合後、ダメ押しの4点目を決めた松本は「点を取れると思っていた。年間通して誰よりもやってきた自信はある」と、笑顔。スーパーゴールを決めた吉沢は「シュートしか考えていなかった。思い切り良く振れたと思う。

きょうは、ここまで連れてきてくれたハッシー(橋本)が来られなかった。決めて恩返しというような気持ちはあった」と歴史的白星を仲間にささげた。

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