◆香港カップ・G1(12月14日、香港シャティン競馬場・芝2000メートル)

 【シャティン(香港)14日=ペン・浅子祐貴、カメラ・高橋由二】JRA海外馬券発売対象の香港国際競走がシャティン競馬場で行われた。日本調教馬は4競走に計7頭が出走したが、香港カップのベラジオオペラ、香港マイルのソウルラッシュの2着が最高。

同国際競走での勝利は22年の香港ヴァーズ(ウインマリリン)が最後で、3年連続勝利なしとなった。

 どうしても追いつけなかった。史上初めて大阪杯を連覇したベラジオオペラが、日本代表としてロマンチックウォリアーに真っ向勝負を挑み、2着に敗れた。

 スタートを決めて先頭をうかがう勢いで前へ。ガレンがハナを主張してきて控えると、勝負どころでは周囲にスペースがなく最後方付近までポジションを下げる形に。早めに抜け出した王者を目がけて直線は懸命な追い上げ。届くかに思えたが、数々の栄光をつかんできた香港の最強馬には最後まで近づけない。1馬身3/4差で4連覇の偉業を許した。横山和は「馬をしっかり仕上げていただいて、状態は申し分なかったと思います。相手も素晴らしい馬でしたし、強いのは分かっていましたので、あそこまで迫ったことは馬に感謝したい」と健闘をたたえた。

 宝塚記念2着後は暑さに強くないため国内G1をパス。照準を定めた香港直行だった上村調教師は「相手は(ロマンチックウォリアー)一頭だけだと思っていたので、最後までよく食らいついてはいるんですけど、相手もしぶとかったです」と相手の勝負根性に脱帽した。

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