お笑いコンビザ・ぼんち」(ぼんちおさむ、里見まさと)が14日、都内で「ザ・ぼんち芸道55周年記念単独ライブ~漫才はとまらないッ~」を行った。

 大阪、名古屋に続いての東京公演。

3つの漫才に加え、2人のデビューシングル「恋のぼんちシート」の歌唱、トークでファンを楽しませた。

 公演を終えたおさむは「(外が)寒い中でも、お客さんがあったかい。お客さんが漫才を見てくれる優しさを感じた」と感謝。この日のライブには笑福亭鶴瓶、後輩芸人も登場。イベント中には何度も「わーー」と絶叫しており「素晴らしいゲストも出てくれて、興奮してテンションが高くて、何を言っていたかわからない。もっと落ち着いて漫才すればよかった」と頭をかいた。

 高校の同級生だった2人は1972年にコンビを結成し、漫才ブームを牽引。その後は休養もはさみ、今年で55周年を迎えた。まさとは「簡単に言えば73(歳)まで漫才しているのは想像できなかった。親に感謝します」と頭を下げた。

 今年は5月にフジテレビ系「THE SECOND~漫才トーナメント~」でファイナリストとなってから環境が変化。おさむが「まだ10代ちゃうかという女の子に次々声をかけられて。

人気者がおるのかと思ったら僕らだった」と照れ笑い。まさとは「いい緊張の中でファイナルまで来て、(その後の仕事に)ずっとつながって。(来年の)春くらいまでいい仕事をちょうだいしています」と本の発売予定も明かした。

 体力の衰えについて聞かれると「走るのがしんどい。階段とかも。正座は長くできない」とおさむ。「おさむちゃんでーす」のギャグは「声が枯れても言えるように。歳を聞かれたとき反射的に言う」と健在ぶりもアピールした。一方のまさとは「(体力に)自信はあるけど、弱っている。間違いなく」とした。

 おさむは2日後の16日に73歳の誕生日を迎える。「今日はライブがこうして大盛況に終わったので、ええ誕生日を迎えられると思う」とニッコリ。

「74、75歳に向けて走り出す。滑舌が悪いので、練習しています。早く滑舌がよくなりますように。(早口でツッコミとボケを繰り返した)今日のミキのような漫才ができますように」と目標を語った。まさとは来年に向け「大阪城ホール、武道館で『ザ・ぼんち』のイベントができるように」と意気込み。「THE SECOND」参加など賞レースについての明言はなかった。

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